築100年を越す店舗付き住宅のリノベーションのご依頼。
家族4人と母親が住む2世帯住宅をご希望。
できる限り広い空間と天井を高くとりたいとのご要望をいただく。
お子様が小さいこともあり、家族が集い、共に過ごし、
それぞれが自分の時間を過ごしても一体感のある空間になるよう工夫した。
まず、築100年の家屋とのことで、損傷が酷く基礎の大幅な補強が必須であった。
そのため階段を含め全てのレイアウト変更をおこなう。
柱や梁は構造上取り除けないため、それらを生かしたデザインをおこなった。
2階の連立する柱部分にはそれぞれ階段、リビングを設け、空間を仕切りながらも隔たりのない設計を施した。
階段の両サイドにも強化ガラスを設置し、空間を妨げることなく安全性を確保する。
リビングは柱の他にも200mmの床上げをおこない、床素材にはタイルを採用。別空間を演出した。
キッチンは腰壁を高く設置し、オープンキッチンながらも煩雑になりやすい調理場を包み隠す。
キッチンキャビネットは可動棚式の大きなスペースを用意し、
上部にはキッチン家電用に多くのコンセントを設置している。
2階には他にも大容量な収納スペースと子供部屋がある。
それぞれのスペースを認識しながらも、コミュニケーションを図りやすい住居空間となっている。
家族がリラックスすることはもちろん、ステイホーム時間を楽しみ、
人を招いた際にも好奇心を引き出し、会話の弾む場になればとデザインした。
1階は寝室、浴室、母親住居、そして自然光を最大限採り入れる玄関と大きな土間を設けている。
玄関の先には廊下を配置し、大容量の収納とモルタル仕様の腰掛けによる圧迫感を回避。
同時にどこに通づるのかと不思議な感覚を誘う。
こちらのミニマルな空間には、黒塗装の格子と入口のラインでアクセントをつけた。
これらの要件を満たすため格子、入口は扉も含めオリジナルにて作成した。
サッシ窓は2重構造に変更し、内側のサッシには無垢材を使用。断熱効果と共に空間の統一感を図る。
外壁、柱、キッチン腰壁など要所にはモルタルクリアー艶あり塗装で仕上げ、
無機質なモルタルを温かみのあるテクスチャに変化させ統一感を出している。 |