郊外地にある仏教寺院の本堂と参集殿の再建.和様を基底としつつ、関係者以外の者にも開かれた計画とすることが求められた.
本堂は、導師と参列者が一体につつみこまれるのが感じられるよう、湾曲する大断面材で空間を確保して、空中の水平材で内陣や外陣を配置している.
また、破風を開口として、季節折々の光が注いで穏やかな場となるよう設計した.
参集殿は、なかの様子が外から分かるよう連続した開口による見通しと、勾配屋根を室内にみせた、あかるくて親しみやすいカフェのような場とした.
窓外の面格子は一部が躯体にグラウトされ、意匠的な役割とともに構造部材として地震と風に対抗することで、外壁を少なくして開放感を確保させた. |