■概要
築50年ほどの600平米程度の向上をリノベーションして、大型シェアアトリエ施設とする設計業務。主担当として設計に従事。
■設計詳細
〇施設の概要
作り手同士 / 作り手と地域住民との “小さな出会い” によって、
小さなインキュベーションが持続的に誘発されるシェアアトリエ(工房、ファクトリー)
〇design concept
既存の工場感を残しつつも、” 新しい何かが生まれる空間” を目指し、新旧が調和するデザインを考えた。
“仕上げ” の概念を極力排除し、素地(ラワン合板、LGS、パレット、ポリカーボネート波板) を積極的に見せていくことで、
空間のバランスを整えるとともに、入居者個々人が手を加える余白を残した。
〇ブース
個人がカスタマイズして趣味 ・ 仕事など多用途で使用可能。
手掛かりとなるようにあえて壁を半分仕上げず、LGS を剥き出しとしている。
〇素材
各ブースは完全に隠すのではなく、ポリカーボネートの大波とすることで中の様子がわかるように。入居者同士のコミュニケーションの一助となるとよい。
〇配線
配線を隠すためのケーブルラックも、あえて幅の広いものを選定し、 建物中央を貫くように配置。ライティングレールと合わせて、 長手方向のラインを意識。
〇家具
オープンスペースの家具は元々工場作業場に放置されていた鉄製の棚を利用し、上部に合板を載せ、 外観の青と同じバンドで巻くようにして固定をしている |