「長泉町」は、富士山の裾野にある、子育てや福祉に力を入れているまちです。その運動公園内にある、体育館・屋内温水プール・保健センターからなる、福祉複合施設です。
設計者は日建設計で、私は意匠設計の主担当として設計を行いました。若手と中堅の間で、コンペから実施設計、監理まで一気通貫でやった案件です。コンセプトデザインからディテールまで、考え抜いてできた建築です。
構造形式は、壁までの架構はSRC、RC造としています。屋根架構は、体育館が木造集成材、プールが鉄骨、ふれあいの舞台(エントランスホール)がPC造とし、主要構造材料を機能に合わせて使っている、マルチな混構造形式となっています。
プランは、1階中央のふれあいの舞台から体育館、プール、保健センターにすべてにアクセスできるようにしました。ふれあいの舞台では、階段に座って休憩やお弁当を食べたり、集まってプロジェクターで映像鑑賞ができるようになっています。富士山がふれあいの舞台から望めるよう、プールは視線に合わせて緩やかなカーブを描いています。 |