同じ家で一緒に暮らす人を家族と呼ぶならば、共有空間は双方にとって「居心地の良い空間」であり、かつ、個々の自分らしさやライフスタイルが感じられるような空間であってほしいと願う。居間は共有で使うものと個人のものがテイストによって区分けされている。
家主にとって「食」とは、生活の一部でありながら娯楽要素のある行為という位置付けである。食自体は毎日行う行為であるが、毎回楽しむ必要性はないと考えているため、平日はホールの小テーブル、居間、調理台、テラスと、用途や気分に合わせて食卓を使い分けることができるようになっている。 |