地上13階建てのRC共同住宅です。
塔状比は6を超え、また地盤も悪く、コストも制限されている中での設計でした。
意匠と相談しながら偏心率を最小に抑え、Qun分布ではなくAi分布で解き、無駄の無い設計を心がけました。
また、ピロティ柱もなるべく最小断面に押さえつつ、十分な強度と靭性を持たせました。
杭頭モーメントも10000を超え、尚且つ杭頭変位も大きかったのですが、細かい検討を加え、十分な耐力を持たせながらも最小限の断面、鉄筋、Fcとしました。
現場が始まってから、前面道路の関係でクレーン車の搬入に問題が生じ、杭の設計をやり直して鉄筋径を細くすると同時に鉄筋本数を増やすなどの苦労も多々ありました。
竣工し、某建築雑誌に掲載されたのは大変誇らしく思います。
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