伊豆箱根芦ノ湖畔に建つ郊外型のレストランです。
国立公園内にありながら、周辺には無機的な建物が数多く建ち並ん
でいます。
この計画では、自然との融和をモチーフに丸太やムクの厚板をふん
だんに用い親しみやすく誰にでも楽しめる空間づくりを心掛けまし
た。
■丸太で組んだ大テーブル
客席部分の中央に置かれた大きなテーブルです。
視覚的な効果を期待して、オブジェ風に設計してみました。
アクセサリーとして、トウモロコシ・ミルクボトル・鍋・馬の蹄鉄
をあしらい、全体として楽しい雰囲気にしてみました。
テーブル板は、奥行90センチ・長さ2.7メートル・厚さ10
センチのナラの一枚板を用い、ベンチも一枚板で作りました。
お隣さんとの間隔も、詰めればそれなりに座れてしまい「ワイワ
イ、がやがや」そんな、にぎやかな声が聞こえてきそうです。
■電話ボックス
湖畔を散策する人を引きつける装置として、「TELEPHONE」の赤
いネオンサインを附置したガラス格子の電話ボックスです。
この電話ボックス、内部の客席からも外部のテラス席からもよく見
える位置に設置することで、電話をかける人を一躍?有名人??に
仕立ててしまうという遊び心いっぱいの小道具です。
■飾り壁
自然光の届きにくい奥まった客席部分に明るさと落ち着きを与えよ
うと思いました。間口の異なるニッチをバランスよく配置し、全体
を白ペンキで仕上げました。棚に置かれた小物もインテリアデザイ
ンの重要な要素です。 |