以前ご依頼いただいた工務店様よりモデルルームの設計ご依頼を再度頂きました。
今回の敷地は南側が約16mの都市計画道路に面しており、
南側は開放的で採光も望める立地なのですが、車通りや通行人の目線が気になり
ただ窓を設けるだけではカーテンを開けづらい立地です。
そこで、今回も閉じながら開く、をテーマに建物自体を部分的に45°振る事で
開放感を得る事ができるように考えました。
建物の軸と道路の軸が交わらないだけで、目線は気にならなくなり
南側に設けた中庭を中心に、各所で中庭の緑を感じられるようになりました。
また45°の角度は特徴的な外観を構成し
通りすぎる車や通行人も、思わずどんな建物だ?とモデルルームの事が気になる
そんな効果も生み出しています。
非常に豊かな南側の庭に面したLDKは、住宅というよりホテルのラウンジにいるような
非日常的な空間を演出しています。
キッチンは空間の中央に配置して、ホテルラウンジのドリンクカウンターのような設え
リビングに隣接するワークスペースでの仕事中もフリードリンクが楽しめます。
ダイニングにはフルオープンができるアコーディオンサッシ。
まるでカフェのテラス席のような開放感で縁側、庭とつながります。
リビングの作り付けのソファは寝ころぶと吹き抜けと庭への開放感が楽しめ
浮遊感のあるデザインとしました。
また昨今のテレワークの需要も踏まえ、
リビングの一角に居心地の良いワークスペースを設けています。
仕事中は最も滞在時間が長いと思われるスペースですので居心地は大事です。
庭を楽しみながら、集中できるようLDKとは段差や腰壁を設けたり、天井を抜いて高さを確保するなど、他のリラックスする空間とは緩やかに仕切っています。
焼杉の板塀や玉砂利を入れた校倉のアクセント壁等、モダンな和の要素も取り入れ
住宅ながら和風のリゾートホテルに訪れたような、
そんなモデルルームをデザイン致しました。 |